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Si-VTECエンジンB18をTYPE-R部品で復活(インテグラDB-8)

以前管理人のエンジンブロー直後、toshiのINTEGRA Si-VTEC(丸目DB-8)もエンジンブロー。しかし、なにやら復活に向けて悪だくみをしていたようで。転んでもただでは起きないとはこのことか?!toshi流オーバーホールです。

[はじめに]

●先にtoshiのエンジンブローですが、バルブスプリングを押さえ付けている「皿」(ゴツいワッシャーのようなもの)が1コ、金属疲労で割れたことが原因のようです。

●今回の復活メニューは、まずベースエンジンは同じB18Cの中古を使う。なんたってB18C-Rの半分の価格。それに後述するプランもあるため、それで充分なようです。写真はその中古エンジンです。


●そのプランですが、ヘッド回りはオーバーホール・ポート研磨・面研、シリンダーもキレイにし、戸田のタイミングベルト、同じく戸田のバルブスプリング(これは今回必須!)、無限のガスケット、そしてTYPE-Rピストンとカムシャフト!ちなみにカムは、ブローした管理人のエンジンで生き残っていた数少ないパーツ、こいつを廃品利用します。さて、とにかくまずは全部ばらして…。

●中古エンジンですから当然使用感があります。写真左のようにヘッドは真っ黒に煤けています。それを仕事の合間(ってことにしておく)にtoshiはしこしこ磨き、写真右のようにぴっかぴかに!さすが自分の車は気合いが違います(笑)。


[ポート]

●だんだんノリノリになってきたようです…。
吸気ポート(写真左)と排気ポート(写真右)もこのようにすすで真っ黒。こんなに汚れているんですね~。
地味な作業ですが、根気よく表面を磨きながらバリを取れば、次の写真のようにぴっかぴかな状態になります。見るからにも空気がスムーズに流れそうな気がしますね。



●この中古エンジンは6万キロ、toshiのエンジンは9万キロ。ってことは、toshiの壊れたエンジンはもっと汚れていたのでしょうね。

toshi曰く「ワコーズの燃料添加剤とかさー、たまには入れた方がいいのかもね」。

[バルブ・カムシャフト]

●バルブ・カムシャフトです。

まずヘッドからバルブ関係・ロッカーアーム・カムをはずしてバラバラに。
面倒くさそう…。



●バルブの写真、左は磨く前、右は磨いたあとです。

効果のほどはわかりませんが、まあ悪くなることはないでしょう。
こんな機会もありませんから、できる限りの手間はかけたいですね。気分だけの問題かもしれませんが、それでもピカピカにして気分がいい方がいい、に決まってますよね。
●バルブのシャフト部分が通る「ステムシール」も新品に替えます。
これもある意味消耗品と考えた方がいいですね。これが古くなってくるとオイル下がりの原因になります。管理人は経験済みです。



[ヘッド組み上げ]

●さあ、いよいよヘッドを組み上げていきます。
登場したのは戸田の強化バルブスプリング。バネレートがノーマルより上がっています。TYPE-R用ですが、戸田に問い合わせると問題ないとか。全長も、Si-VTECよりコンマ数ミリ長いようなのですが、これはかえって年月劣化によってへたることを考えると、好都合のようです。
ノーマルバルブスプリングと並べて写真を撮っていますが、見た目には違いがわかりませんねー。



●写真、バルブとバルブスプリングを組み上げたところ。このバルブスプリングの上に付いているでかいワッシャーのようなものが割れたのが、今回のブローの原因です。

[シリンダー・ピストン]

●今度はシリンダーブロックです。
シリンダーも、このように真っ黒、ピストンもギトギト。若干のオイル上がりを起こしていたのではないか、というtoshiの話。



●ピストンは新品のTYPE-R用です。真ん中がSi-VTECピストンより盛り上がっているので、これだけでも若干の圧縮比アップになるようです。

シリンダー内部もきれいに磨いて装着です。
もうここまでくれば、まるで新品のエンジンのようですねー。

[エンジン組み上げ]

●大詰めです。
無限のガスケットはノーマル0.7mmに対して0.39mm厚。半分近いですね。先のTYPE-Rピストンと合わせて、けっこうな圧縮比アップになっているのではないでしょうか。



●エンジンを組み上げて、最後にタイミングベルトをかけます。戸田のタイベルは写真の通り赤です。toshi曰く「いや~カッコイイんだってー!」でもカバー付けると見えなくなっちゃうんだよね。

これで車に積めば完了です!

[完成]

●出来上がったエンジンです。ホントこれは中古には見えませんねー。
ビールケースの上にエンジン載せて車の下に持って行き、車を下げてエンジンを搭載します。
まあ、ビールケースってのがtoshiらしいです(笑)。
これで修理完了、復活です!さて、今度はいつまでもつかなぁー。



[おまけ-ミッション]


●ここ3年くらい「調子悪いなぁー」と言いながらも放っておいたミッションも、この機会にOHしたようです。
んで、ばらしてみるとなんと・・シンクロの横に、金属の輪のようなものがはさまっているんですが、ごれがブチ切れていて変形。ミッションケース底に付いているマグネットには、鉄粉がびっしり。
こりゃ調子悪いハズだよね…。

●TYPE-Rのカムでハイカムになり、無限のガスケットとTYPE-Rピストンで圧縮比の上がったSi-VTEC。さらにエンジン内部はぴかぴかに磨かれミッションもオーバーホール。いったいどれほどのものなのか…。




[ブリーフインプレッション]

●そこで、復活したtoshiのDB8はどんな具合かというと「ちょっと全開にしてみたけど、ひと言で言えばTYPE-Rみたい!」とのこと。顕著なのは3・4速で踏めば踏んだだけパワーが出てくるそうです。レスポンスと中間トルクにかなり効果が見受けられるようですよ。