[はじめに]
●先にtoshiのエンジンブローですが、バルブスプリングを押さえ付けている「皿」(ゴツいワッシャーのようなもの)が1コ、金属疲労で割れたことが原因のようです。
●今回の復活メニューは、まずベースエンジンは同じB18Cの中古を使う。なんたってB18C-Rの半分の価格。それに後述するプランもあるため、それで充分なようです。写真はその中古エンジンです。
[ポート]
●だんだんノリノリになってきたようです…。
吸気ポート(写真左)と排気ポート(写真右)もこのようにすすで真っ黒。こんなに汚れているんですね~。
地味な作業ですが、根気よく表面を磨きながらバリを取れば、次の写真のようにぴっかぴかな状態になります。見るからにも空気がスムーズに流れそうな気がしますね。
toshi曰く「ワコーズの燃料添加剤とかさー、たまには入れた方がいいのかもね」。
[バルブ・カムシャフト]
●バルブ・カムシャフトです。
まずヘッドからバルブ関係・ロッカーアーム・カムをはずしてバラバラに。
面倒くさそう…。
効果のほどはわかりませんが、まあ悪くなることはないでしょう。 こんな機会もありませんから、できる限りの手間はかけたいですね。気分だけの問題かもしれませんが、それでもピカピカにして気分がいい方がいい、に決まってますよね。
●バルブのシャフト部分が通る「ステムシール」も新品に替えます。
これもある意味消耗品と考えた方がいいですね。これが古くなってくるとオイル下がりの原因になります。管理人は経験済みです。
[ヘッド組み上げ]
●さあ、いよいよヘッドを組み上げていきます。
登場したのは戸田の強化バルブスプリング。バネレートがノーマルより上がっています。TYPE-R用ですが、戸田に問い合わせると問題ないとか。全長も、Si-VTECよりコンマ数ミリ長いようなのですが、これはかえって年月劣化によってへたることを考えると、好都合のようです。
ノーマルバルブスプリングと並べて写真を撮っていますが、見た目には違いがわかりませんねー。
[シリンダー・ピストン]
●今度はシリンダーブロックです。
シリンダーも、このように真っ黒、ピストンもギトギト。若干のオイル上がりを起こしていたのではないか、というtoshiの話。
シリンダー内部もきれいに磨いて装着です。 もうここまでくれば、まるで新品のエンジンのようですねー。
[エンジン組み上げ]
●大詰めです。
無限のガスケットはノーマル0.7mmに対して0.39mm厚。半分近いですね。先のTYPE-Rピストンと合わせて、けっこうな圧縮比アップになっているのではないでしょうか。
これで車に積めば完了です!
[完成]
●出来上がったエンジンです。ホントこれは中古には見えませんねー。
ビールケースの上にエンジン載せて車の下に持って行き、車を下げてエンジンを搭載します。
まあ、ビールケースってのがtoshiらしいです(笑)。
これで修理完了、復活です!さて、今度はいつまでもつかなぁー。
[おまけ-ミッション]
●ここ3年くらい「調子悪いなぁー」と言いながらも放っておいたミッションも、この機会にOHしたようです。
んで、ばらしてみるとなんと・・シンクロの横に、金属の輪のようなものがはさまっているんですが、ごれがブチ切れていて変形。ミッションケース底に付いているマグネットには、鉄粉がびっしり。
こりゃ調子悪いハズだよね…。
●TYPE-Rのカムでハイカムになり、無限のガスケットとTYPE-Rピストンで圧縮比の上がったSi-VTEC。さらにエンジン内部はぴかぴかに磨かれミッションもオーバーホール。いったいどれほどのものなのか…。
[ブリーフインプレッション]
●そこで、復活したtoshiのDB8はどんな具合かというと「ちょっと全開にしてみたけど、ひと言で言えばTYPE-Rみたい!」とのこと。顕著なのは3・4速で踏めば踏んだだけパワーが出てくるそうです。レスポンスと中間トルクにかなり効果が見受けられるようですよ。